「罪を追い出す主イエス」 03−11−09
ルカ11:14〜26
主イエスは、悪霊に取りつかれていた人から、悪霊を追い出しておられました。
悪霊やサタンは、病気などによって人を苦しめるものとして、たびたび登場します。
しかし、サタンの最大の目的は、人に神を拒ませ、否定させ、離れさせることです。
旧約のヨブ記に登場するサタンの願いは、ヨブに神を呪わせることでした。
そのために悲劇を起こしました。現代は、悲劇だけでなく、もっと多様な形でサタン
誘惑がなされます。健康で不自由ない生活をしていても、悪霊の虜となり、罪に
とどまって、神から引き離されている人は多いのです。
主は、人から悪霊を追い出し、人に神の国をもたらそうとして迫っていかれます。
「神を拒まなくても良い。神に信頼して生きたらよい」と迫っていかれます。
主は、それを力づくではなさいません。力づくは、悪霊の常套手段です。
主イエスは、ご自分の姿や御言葉によって、神さまが私たちに向けていてくださる
愛の深さを示してくださいました。
<神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きる
ようになるためです。ここに、神の愛が私たちの内に示されました。私たちが神を
愛したのではなく、神が私たちを愛して、私たちの罪を償(あがな)ういけにえとして、
御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。>(ヨハネの手紙T
4:9〜10)
とありますように、神さまが愛してくださっているから、神の御子が地上に来られた
のであり、十字架の出来事が起こったのです。その神さまのご愛を示すことで、
悪霊に取りつかれた神を拒む心を、追い出していかれるのです。悪霊を追い出す
「神の指」は、神さまの愛であり、また主イエスの十字架の出来事です。
それが、神を疑い拒む心だけでなく、罪、欠け、自己嫌悪等を私たちの内から
弾き出してくれます。
主を知る私たちは、神を拒むところに生きるのでなく、神が共にいてくださる
ことを信じ、喜び、その幸いの中で進んでいけます。